もともと肉好きで、精肉店でのアルバイト経験を生かすことができる転職先を探していたとき、アトムが肉の卸売だけでなく輸出入や外食事業も手がけていると知って興味が湧きました。入社後は営業課でルートセールスを担当し、2014(平成26)年に商品課へ配属。現在は、牛肉全般の責任者として国内外から商品を仕入れたり、加工・販売したりしています。
当社で最も業績が伸びている事業は、アメリカ・カナダ・タイへの和牛の輸出です。担当者の私は毎週、営業部と商品課それぞれの会議のほか、アメリカおよび台湾支社とのテレビ会議に出席しています。そうした国内外の情報網や、自社工場による一貫体制といった強みを生かして多種多様な商品を取り扱い、ときには数トンにも及ぶ大量の取引を電話一本で、しかも自分の判断ひとつで動かすことができるスケールの大きさが仕事の魅力です。
一口に牛肉といっても部位は100種類以上あり、同じ銘柄でも個体差がみられます。依頼内容も、産地や規格、等級、用途、量などお客様によってさまざまです。輸出入では、関税の事情や為替の動向も押さえておかなければなりません。何といってもお客様は、食品メーカーや商社、外食産業、卸会社など肉のプロフェッショナルばかりです。そんな目利きに代わって商品を選ばなければならないため確かな専門知識や相応の経験が必要で、日々研究や情報収集力も求められます。
プレッシャーも責任も大きい今の仕事のバックボーンになっているのは、営業の経験です。自分で実際に見て触って納得した商品を仕入れる。2トントラックを運転し、お客様に直接届ける。現場で生の声を聞いて次の仕事に生かす。そうした日々の積み重ねが今日の自信につながっています。
お客様からは時々、さすがにそれは難しいなと思う依頼をいただくこともあります。しかしその場では絶対に断らず、いったん持ち帰って全力を尽くすよう心がけています。結果的に対応できないこともありますが、そうした努力や誠意も信用の一部になっているのではないでしょうか。
当社は業務内容が幅広く、海外事業も年々拡大していますが、まだまだ成長を続けている会社です。その分、新たな挑戦や活躍のチャンス、成長につながる機会が多く、いい意味で自分のやりたいことを実現できる会社だといえます。
入社して徐々に視野が広がり、物事に対して積極的に取り組むことができるようになりました。同業他社にはない当社独自の強みやメリットを今後もアピールしながらお客様の信用と期待に応えつつ、次も依頼していただけるよう実績を積み上げ、輸出する国と量も、もっと増やしていきたいです。そして自分自身も成長を続けながら、好きな仕事をもっと好きになりたいです。
TIME SCHEDULE
8:30 | 車で約30分かけて出社。メールとファックスをチェック |
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8:45 | 朝礼。全社員による経営理念や行動規範などの唱和とラジオ体操 |
9:00 | 国内外からの電話やメール、ファックスに対応。時差で終業間際のアメリカとカナダとのやりとりを優先する。 そのほか、パソコンを使って今後の販売戦略などを立案 |
12:00 | 昼食・休憩。本社近くの直営店〈ステーキとワインの店 ANZU〉を社員割引で利用することが多い。 お気に入りは、ランチメニューのステーキボウル |
13:00〜18:00 | 引き続き連絡対応やデスクワークのかたわら、出荷する和牛の検品を夕方までに済ます。 県内外の仕入れ先やお客様を訪ねて検品や商談を行うことも |