入社のきっかけは、大学時代に当社の直営店でアルバイトをしていたことです。就職した別の会社を退職し、店長と女将に報告したところ社員としての復職を勧められ、社長面接の3日後から〈和心とんかつ あんず〉原田店に勤務することになりました。
忘れられないのは、売り上げが倍増して人手が足りなくなった店長時代。社長自らが洗い物の仕分けを手伝ってくださり、またスタッフも自主的に勤務時間を増やし、私の負担を減らしてくれたんです。“食べ物が美味しいだけの店や会社じゃない”と強く実感しましたね。だから、自分も店舗に行ったときには少しでも手伝うよう心がけています。
やがて新店舗の立ち上げを国内外で一任されるようになり、現在は台湾と韓国の拠点の社長を務めています。台湾と上海の新工場建設の責任者でもあり、このホームページで紹介されている佐藤と進めているのですが、私は台湾、佐藤はタイを発って上海で待ち合わせして現地で解散、なんてこともあります。
今でこそ1カ月の3分の2を海外で過ごす私ですが、赴任した当初は海外に行くことが辛かったですね。しかし、だんだんと日本と異なる商習慣にも慣れ、柔軟な考え方ができるようになりました。たとえば、新店舗の引き渡しなどは遅れて前日になることがあります。日本では考えられないことですが、“なんだ、またか”と思えるようになり、3日前だと “今回は早いな。2日間もスタッフの訓練ができる”など、何が起きても動じない心の余裕が生まれて、視野も広がったと思います。
海外担当者は特にそうですが、当社では大きな決定事項以外、仕事をある程度自由に任せてもらえます。大企業であれば何人もの決済が必要なことでも、社長に直接伝えると「やってみろ」と言ってもらえることも多いんです。そうした自由な社風、トップとの距離の近さも大きな魅力ですね。だから当社では、新入社員でも社長室に気兼ねなく入っていけるのです。
こだわりは食材だけではありません。例えば〈和心とんかつ あんず〉では有田焼の器を使い、あえて1枚ずつお客様に提供します。ここはファミレスではない。やるなら本物を、という信念があるから、器ひとつにもこだわりを持っているのです。新しいものをどんどん取り入れる柔軟性や、実行力などがそのまま当社の社風や、成長の原動力になっていると思います。
今後の目標は、もっと上の役職に就くことです。そうならないと、部下の立場も向上しませんからね。そして、社員として初めて勤務した原田店でオープン時からずっと勤務してくれている、スタッフたちのように、当社を愛し支えてくれる仲間を増やしていきたいです。
当社には自分の意見を述べやすく、それを認めて実行させてくれる風土と環境があります。特に外食産業や海外事業に関心がある方、向上心が強い方、何よりやる気を持っている方ほどチャンスが広がっていて、大きなやりがいを感じることができるでしょう。
TIME SCHEDULE
8:50 | バスで約30分かけて出社。台湾に滞在するのは月に10日ほど |
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9:00 | 朝礼。当日の業務内容や今後の予定などを確認・連絡 |
9:15 | 社内で工場長との打ち合わせ、来社する業者との商談、アポイント取りなど |
12:00 | 多忙なランチタイムに合わせて直営店を視察。状況に応じて足りない部分を手伝うことも |
14:00 | 昼食・休憩。近隣で弁当を買うか、のちの商談に備えて納入先の店舗で食べることが多い |
15:00 | 営業活動。直営店で通訳を介してミーティングを行うことも。 帰社後、直営店の日報(メール)のチェック、翌日のスケジュール確認、アポイント取りなど |
18:00 | 退社 |